“日本の匠”の独自の視点による美人力UPのヒント

美人の小路

伝統と自然の関係

vol.1 華道未生流 家元 和田高甫さんがいざなう美人の小路 伝統と自然の関係
和田さんがいけばなに専念するきっかけとなった、真の「自然の美しさ」とは?


山野草に出会ってから、ほんとうの花の美しさというものを
知ることができました

僕は小学1年生の頃からお花をしていますが、子どもの頃はお稽古がとても窮屈な時間で苦痛でした。花屋さんで売っているまっすぐに矯正された花を「きれい」だとは思えなかったし、決まり通りに生けることも楽しくなかった。植物って、ほんとうは同じ種類でもそれぞれ形が違っていたり、曲がっていたり、いろいろな表情があるでしょう。大人になって、屋久島で山野草に出会ってから、ほんとうの花の美しさというものを知ることができました。

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いつも自然の中を歩き、山野草との出会いを大切にしている和田さん。

花は自然のなかにあるだけで美しいのです。
だけどそれをなぜ「いけばな」として生けるのかといえば、
自分が自然に近づきたいからだと思います

いけばなだけでなく、立体造形の作品をつくっていましたが、山野草に出会ってからは、華道に専念しようと思うようになりました。自然と自分ひとりだけの時間を求めて、年に何度か屋久島に行き、ひたすら山を歩いています。人が吹き飛ばされそうになるくらいの強い風の中にあっても、山頂の岩肌に根付く「イワカガミ」の姿が見たくて、何時間もかけて険しい山を登っていきます。屋久島の山野草は厳しい環境の中で育つので、他の地域で生息している同じ種類のものに比べて、小さく引き締まっているんですよ。花は不平、不満を言わず、根付いた場所で精一杯美しく咲いています。「小さいけれど、強い」そんな姿に心打たれます。
ほんとうは、花は自然のなかにあるだけで美しいのです。だけどそれをなぜ「いけばな」として生けるのかといえば、自分が自然に近づきたいからだと思います。僕にとっていけばなとは、「作品を作る」ということではなく、「花を生けることで自然に通じる」ということなんです。

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いけばなに用いられる山野草。生ける直前まで、花は土が着いた自然に近い状態を保たれる。

伝承というのは形でなく精神、こころだと思うのです。
自然に感謝しながら、自然から学ばせてもらう。
ありのままの自分と対話をする。それが花を生ける喜びです

「未生流」は江戸時代に始まりました。「自然はひとつのもの」という考え方に基づく流儀です。いま僕は“家元”としては、形や決まり事を教えなくてはいけない面もありますが、ほんとうの美しさは人為なところから生まれるのではなく、形から離れて自然な心で生けることから生まれるのだと思います。頭で考えて生けるのではなく、「花に生けさせていただく」という心。実は僕も師匠にいまだに怒られています(笑)。受け継ぐことができているかどうかわかりませんが、伝承というのは形でなく精神、こころだと思うのです。自然に感謝しながら、自然から学ばせてもらう。ありのままの自分と対話をする。それが花を生ける喜びです。

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いまもなお「自然のままに生けるとは何か」を
自問自答しながら創作活動を続ける。



和田さんの好きな山野草って?

山野草とは、山や野原に自生する趣のある草花のこと。
カタクリやスミレ、ホトトギス、ホタルブクロ、ミズヒキなど四季を通して多種多様な山野草が咲く。なかでも、コマクサやクロユリなどの高山帯や高緯度、寒冷地に自生する植物をとくに高山植物と呼ぶ。

今回の撮影では、普段あまり目に触れることができない、キバナノアマナ、雪割草、姫リュウキンカ、ヒナソウを生けていただきました。

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【和田さんコメント】
竹には、日本女性の美人力のヒントがたくさん詰まっているのかもしれません。竹の柔らかく、しなやかな美しさを感じてください。

応募は締め切りました。

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撮影/西郡 友典(人物、花)、田口 葉子(森の中の人物)、田中嘉和(風景)